紀元前450年から400年の古代ギリシャコイン 卸売

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紀元前450年から400年にアポロニア(Apollonia) のポンティカ(Pontiac)で製造された古代ギリシャの「3/4ドラクマ銀貨」です。アポロニアは黒海の西岸に位置し(7枚目の地図参照)、奴隷貿易や農業のほか海運貿易事業の収益によって繁栄していました。 コインの表(おもて)面は長い舌を出したメドゥーサの頭部とそれを取り囲む多くの毒蛇、裏面は海運の象徴の錨(イカリ)とザリガニ(判別ですがザリガニです)と「A」の文字が描かれています。メドゥーサはギリシャ神話に出てくる凶眼を見た者は全て石に変えられてしまう怪物です。メドゥーサは非常に美しい娘でしたが「女神アテネよりも美しい」と言ってしまったためアテネに呪われ、頭髪は無数の毒蛇、猪の歯、青銅の手、黄金の翼を持った怪物に変えられてしまいます。 古代ギリシャコインのメドゥーサは例外なく大きな目を見開き、口を開け長い舌を出しています。これはアルカイック期のメドゥーサ像に共通する特徴で同時代の壺にも同様の舌を出した顔が描かれたものがあります(8枚目の写真参照)。紀元前7世紀のシチリアの神殿にあるペルセウスに首を切り落とされるメドゥーサ像(9枚目の写真参照)にも共通の特徴が見られます。 メドゥーサは神殿の入口や盾の飾りなどに魔除けとして広く使われていました。アポロニアの守護神はアポロですが、あえて「魔除け」としてメドゥーサをコインに採用したものと思われます。凶眼の瞳の彫り(4枚目の写真参照)に迫力を感じ、また、キリストが誕生する450年も前の魔除けという神秘さにも引かれ世界的なコイン専門ネットショップ「Vcoins」のお店で購入しました。1枚目の写真は購入のお店提供によるものです。 サイズは直径12mm,3.31g(1円玉は20mm,1g)です。 商品は写真のギリシャコインとプラスチックケースのみで他に付属品はありません。

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